この記事を書いた人:元美容師・現ヘアケアアドバイザー。美容室で経験をもとに、自宅でできる本格ヘアケアを発信しています。
美容院から帰った直後は、サラサラでまとまりのある美しい仕上がり。なのに翌朝起きてみると……「あれ?いつもと同じじゃない?」なんて経験、ありませんか?
実はこれ、多くの方が抱える悩みです。でも安心してください。美容師が実際にやっているテクニックを知れば、自宅でもあの仕上がりに近づけることができます。
この記事では、元美容師の私が「美容院帰りの髪」を再現するための5つのコツをわかりやすく解説します。今日のドライヤータイムから実践できますよ。
なぜ美容院帰りの仕上がりは翌日には元に戻るの?
「美容院から帰ったら翌日には元の髪に戻ってしまう」——この原因は、主にドライヤーの使い方と仕上げの違いにあります。
美容師はお客様の髪を乾かすとき、いくつかのプロ技術を組み合わせています。単に「乾かす」だけではなく、キューティクルの方向を整えながら形を作ることを意識しているのです。
一方、自宅でのドライヤーは「早く乾かすこと」が目的になりがちで、髪の向きや引っ張り方まで意識する方は少ないですよね。この差が翌朝の仕上がりの差になっています。
髪のキューティクルは、熱を加えると一時的に柔らかくなり、冷えると固まります。この性質を利用して「形を作りながら乾かし、冷やして固定する」ことが、美容師テクニックの核心です。
美容師がやっている5つのテクニック
それでは、具体的なコツを一つずつ解説していきます。
① タオルドライ後すぐに洗い流さないトリートメントをつける
ドライヤーの熱から髪を守るために、洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)は必須です。
美容院でも、ドライヤー前に必ずアウトバストリートメントを使っています。これを塗ることで:
- 熱ダメージを軽減できる
- キューティクルが整いやすくなる
- まとまりが出てドライヤー後の仕上がりが良くなる
つける量は毛先を中心に、中間〜毛先になじませるのがポイントです。根元につけすぎると髪がべたついて見えるので注意してください。
タオルドライで水分をある程度取ってから(びしょびしょの状態ではなく、8割ほど取れた状態)つけると効果的です。
② 根元から毛先へ、上から下に向けて風を当てる
ドライヤーの風を当てる向きは、必ず上から下(根元→毛先の方向)にしましょう。
髪のキューティクルは、魚のうろこのように根元側から毛先に向かって重なっています。この流れに沿って上から下に風を当てることで:
- キューティクルが閉じてツヤが生まれる
- 逆立ちにくくなりまとまりが出る
- パサつきが軽減される
下から風を当てたり、あちこちに向けてしまうとキューティクルが逆立ち、パサついてまとまりにくい仕上がりになります。
まず根元を先に乾かすのもポイントです。根元が湿ったまま毛先だけ乾かしても、後から根元が乾くときに癖が出やすくなります。
③ テンションをかけながら伸ばして乾かす(最重要!)
これが美容師テクニックの中でも最も重要なポイントです。「テンションをかける」とは、髪を軽く引っ張りながらドライヤーを当てることを指します。
なぜテンションが必要なのかというと、髪に適度な張力(テンション)がかかった状態で乾かすと、キューティクルが表面に沿って整いやすくなり、なめらかにまとまるからです。
実践方法:
- 片手で髪を軽く引っ張り、テンションをかける
- もう一方の手でドライヤーを持ち、引っ張った部分に上から下に風を当てる
- ブラシを使う場合は、ブラシで髪を引っ張りながら巻きつけて乾かすとさらに効果的
テンションをかけずにぼんやり乾かすと、髪がふわふわと広がりやすくなります。引っ張りながら乾かすだけでまとまりが全然違うので、ぜひ今日から試してみてください。
ブラシを使うとさらに効果UP!
ロールブラシや豚毛ブラシを使って、髪を巻き取りながら乾かすと、内巻きや外巻きのスタイリングもしやすくなります。
④ 最後は冷風でキューティクルを閉じる
ドライヤーの「冷風(COOLボタン)」を使っていますか?実はこれが仕上がりの持ちを大きく左右するポイントです。
熱で柔らかくなったキューティクルは、冷やすことで固まります。温風だけで乾かした状態では、キューティクルがまだ開いた状態のまま固まっている可能性があります。最後に冷風を当てることで:
- キューティクルがしっかり閉じてツヤが増す
- スタイルのもちが良くなる
- 翌朝も形が崩れにくくなる
全体に温風で乾かし終わったら、最後に10〜15秒ほど冷風を全体に当てるだけでOKです。たったこれだけで翌日の仕上がりが変わりますよ。
⑤ 仕上げにヘアオイルで艶出し
最後の仕上げとして、少量のヘアオイルを毛先を中心になじませましょう。
美容師が仕上げに使うスタイリング剤の多くは、ツヤと軽いまとまりを出すためのものです。自宅ではヘアオイルが扱いやすくておすすめです。
使い方のポイント:
- 手のひらに1〜2プッシュ(量が多すぎるとベタつく)
- 手のひらで伸ばしてから毛先→中間の順になじませる
- 根元にはつけない
- 最後に手ぐしで整えて完成
オイルをつけることで表面がコーティングされ、光の反射でツヤ感が増してサロン帰りのような輝きに仕上がります。パサつきが気になる方は特に効果を実感しやすいと思います。
やりがちなNGドライヤー行動
せっかくテクニックを実践するなら、NGな習慣も見直しておきましょう。
- 半乾きで寝る……キューティクルが開いたまま寝具との摩擦が起きて、翌朝パサパサ・広がりの原因に
- ドライヤーを近づけすぎる……熱ダメージで髪がパサつく。ドライヤーは髪から15〜20cm離して使う
- 同じ場所に長時間当て続ける……過熱によるダメージの原因。こまめに動かしながら使う
- タオルで髪をゴシゴシこする……タオルドライは「包んで優しく押さえる」が正解。ゴシゴシはキューティクルを傷める
- アウトバストリートメントなしで乾かす……熱から守るものがないと、毎日少しずつダメージが蓄積する
まとめ
美容院帰りの仕上がりを自宅で再現するための5つのコツをまとめます。
- 洗い流さないトリートメントをつける(熱ダメージ防止・まとまりUP)
- 根元から毛先へ上から下に風を当てる(キューティクルを整える)
- テンションをかけながら伸ばして乾かす(最重要!なめらかなまとまりに)
- 最後は冷風でキューティクルを閉じる(ツヤとスタイルの持ちがUP)
- ヘアオイルで艶出し仕上げ(サロン帰りのツヤ感を演出)
どれか一つだけ意識しても変化を感じられますが、5つ全部実践するとより大きな差を実感できます。特に③のテンションをかけながら乾かすは知らない方も多いので、ぜひ今日から試してみてください。
毎日のドライヤータイムを少し変えるだけで、髪のまとまりやツヤは大きく変わります。ぜひ試してみてくださいね。

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